ジュダ

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男性ネウリアの冠窮太朗。近代ゴールドリングでの公式なジュダ。

ジュダ(Judda)とは一部の地域で使われている役割・役職の名前。また、「ジュダ形質」として特定の形質を示す。

概要

エルタスに潜在的に眠る資質と考えられるが、口語で使われる場合、平均以上に美しい姿をしているなど、特定の条件を持つ個人を示す。性的魅力・種族固有の魅力とは異なる。

ジュダの概念と起源には、惑星タルでは希少な「緑色の植物」ことエルタスの植物種の存在が深く関わっており、後述するゴールドリング文化におけるジュダ制度においても、選ばれる者の毛色には黄金や銀と並んで緑色も含まれる。ジュダに対する感覚は古く、タル全土において種族を超えて共通であり、ジュダという言葉がない地域でさえ文化による認識の差異があまりない。知覚を持っているとは考えがたいタリクシアン生物でさえ認識しているかのような行動を見せる。

言葉としての「ジュダ」が明確に使用されている地域はネブリャとゴールドリングだが、両者の文化的・社会的な概要は異なる。

エルタス人ごとの傾向では、男性ネウリアは性的役割の背景からジュダ形質を含む進化をしているため、基準的な成人男性は大抵ジュダに当てはまると言って等しい。西方サーガルにもジュダ形質の者が多く、北方サーガルにも同様の傾向がある。

「ジュダ」が認識されている地域全てに共通して、ジュダである者を傷つけたり略奪したりすることは重罪となる。レイン・シルヴェスはジュダ形質を持つサーガルの少年を好んで狙ったとする。人を食うタリクシアンにも魅力的に映るようだ。

ジュダの基準

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  男性ネウリアのキュウ太朗。近代ゴールドリングでの公式なジュダ。

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  ジュダと見なされる容貌を持った男性ネウリア。 原作者のPatreonで原寸サイズをご覧頂けます。

個人に対する「ジュダ」の認定はセンス的な暗黙知に依存するため、明確な基準が設けられているわけではないが、一般的にジュダと見なされる者に一定の傾向は存在する。

• 全体は整った流線型に近い
• 体色は黄金、鮮やかな緑、銀色、砂色等に近い
• 身体は大きくない
• 毛は密で整っている
• 子供のように若々しい
• 美しいつやがある

など。また、色に関しても文明による認識差がある。

ゴールドリングにおけるジュダ

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  近代ゴールドリング、中心街に聳える高層タワーに住む男性ネウリアのキュウ太朗と、その友人のサーガルのジャク。文字通り「雲の上の存在」。

近代ゴールドリングには「ジュダ制度」として、社会制度の一つとして設けられている。極めて美しい姿をした者がこれに選ばれる。

ジュダの高御座に着いた者は「ゴールドリング国家の生きた象徴」となる役割を担うが、政権などは特に与えられない。日本における天皇制度と似た部分があるが、血統は関係しない。 多くの場合は男性ネウリアが選ばれるが、時にサーガルやアグドナも選ばれる。

一定期間で交代する。現在の代は男性ネウリアのキュウ太朗。

ゴールドリングにおいて「ジュダ」の概念が特に取り上げられるようになったのは世界大戦終結後で、少なくともレイン歴40年以降。ジュダの存在を掲げて戦争の悲劇を忘れないようにする、などの意図が含まれていおり、美しい西方サーガルの亡命者たちの存在が影響していると思われる。ただし厳密なものではなく、どちらかというとお祭り感覚にも近い。

ジュダの存在には様々な影響があり、アウトリングの盗賊女性ネウリア達はジュダを恐れるため、ジュダと共に貴族や官僚が住むゴールドリング中央街に手が及ばない。

ネブリャにおけるジュダ

ネウリア族の発祥地であるネブリャ地方では、「ジュダ」は特定の男性のみが就くことが出来る役職であり、社会的に非常に重要な役割を果たす。

特定の条件を満たした極めて美しい男性が「ジュダ」の高御座につき、またジュダの男性は生涯結婚せず、部族全体での信仰と庇護の対象となる。

ネブリャには美しい男性に対し女性や美しくない男性が自己投影することで全部族の精神的な平穏を得る文化があり、ジュダが生涯未婚であることによって全ての人が投影が出来る存在となり、部族全体を支える精神的な大黒柱として機能する。

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