コメガエル

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コメガエルの形態

コメガエル(Rice Frogs)は、灰型あるいは黒型に近縁とされる小型のタリクシアン生物で、コルビロウス周辺の汽水域の干潟に群生する。体長は10-20センチほど、一般的に暗色の体色を示す。

特徴 

コメガエルの姿の別パターン。

コメガエルをはじめ、塩分を多く含む場所に生息するタリクシアン生物の多くはエルタス生物の性質を強く示す傾向があり、タリクシアン特有の大規模な変異を起こしにくいという特徴が見られる。これにより森に住む生物よりも潜在的な危険性は低い。

コメガエルは普段は余り動かず、中型のプランクトンや死骸などをあさる雑食性と見られるが、人との関わりが長いにも関わらず、良く分かっていない。

繁殖期にはエルタス米と共同で繁殖行動を行う共生関係にあることが知られている。幼体はエルタス米とそっくりな卵から生まれ、成長をはじめる。寿命はよくわかっていないが、一度エルタス米の苗床になったカエルはそのままとけて泥の一部となってしまう。

姿には細部の形状がやや異なるバリエーションやパターンがいくつか見られる。亜種や変種にはあたらない。タリクシアン生物の多くは強いランダム性を持つため同種であっても微妙に異なった姿を持つことは珍しくない。

生殖 

エルタス米は単体では花を咲かせる能力を持たず、コメガエルの干渉によって種子を作ることができる。

同様に、コメガエルも移動型の形態では生殖器官を持たず、このようにして割かせる花は双方の生殖として機能する。

その花はタリクシアン植生の森で見られる植物に類似した、赤くグロテスクな外観をしている。

別の生物の共生というよりも、一つの生物として融合するかのようなタリクシアン型の共生形態は、一見して寄生されているようにも見える。

開花が終わると、コメガエルの卵と米が一つの稲穂に混在した稲が出来上がり、これを収穫する。外見はほぼ同じだが、一般的に、卵のほうがコメよりも少ない。

コメガエルは、エルタス米の稲から落下した種および自身の卵を、生殖細胞と混ぜあわせながら体表背部へ埋め込み、多くの米・卵を背負うような形で潮汐時に干潟の中に潜り込んで数ヶ月を過ごす。

やがてコメガエルの体から稲が発芽し米の苗となり、その際、コメガエルは動物型の形態を失い、泥の塊のような固着型の形態へと変化し、苗床となる。

同時期にコメガエルの卵は親の背中、あるいは稲から落下した先の干潟でふ化し、生活を始める。

親の背中からふ化したもののほうが大型になる傾向がある。

このように育った米のみが花を咲かせることが出来、仮にコメガエルの背を経ずに発芽・成長した種子があったとしても、花を咲かせることができないため、次の世代の米を作る事は出来ない。

市販の米

炊いたエルタス米

コメガエルの卵とエルタス米はほぼ同じ外見をしている上に一つの稲穂に混在しているため、見た目で区別するのは困難である。

基本的にコメのほうが重いため、水に浮かべることである程度より分けることが出来る。それでも流通している米には少量の卵が混じっていることが当たり前であり、味もよいため特に問題とはならない。(中にはこれを寄り好んで食べる人もいるらしい。)

より分けられた卵は、次の栽培に備えて栽培地域の干潟に卵撒きされる。

文化

コメガエルとエルタス米の共生関係は人に改良されるよりもずっと古く、出来た米を食用するにあたっても「火入れ」の工程を必要としない程に完成された生態サイクルを保っている。

また、コメガエルは家畜ではあるが野生生物としての形態を保っており、特別な管理がされていなくとも、改良されたコメの殆どを発芽させることができる。

畜産や農業の見本生物として、長屋や学校などで教材として扱われるおなじみの生物でもある。

卵の風味は良いが成体のコメガエルは泥のような味がするため美味とは言えない。地域によっては食用することもあるが、米栽培の苗床として確保するため基本的に取らない。


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