Difference between revisions of "赤い刺青"

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== '''工程''' ==
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顔や身体に[[タリクシアン|タリクシアン]]系植物である'''「火吹き草」'''を使って赤い刺青を入れる。これは実際に火を噴くわけではなく幹を切断すると滲み出る強い酸のような液体(タリクシアンのインク体の一種)を毛皮の上から押しつけると皮膚は爛れ、赤いあざが刺青のように残る。その痛みはまさに焼け付くように激しく、数ヶ月から長いと数年は痛み続けると言われる。伝統的な地域ではそれを数度にわたって繰り返すことで赤いあざを定着させる。
顔や身体に[[タリクシアン|タリクシアン]]系植物である'''「火吹き草」'''を使って赤い刺青を入れる。これは実際に火を噴くわけではないが、幹を切断すると滲み出る強い酸のような液体(タリクシアンのインク体の一種)を毛皮の上から押しつけると皮膚は爛れ、赤いあざが刺青のように残る。その痛みはまさに焼け付くように激しく、数ヶ月から長いと数年は痛み続けると言われる。伝統的な地域ではそれを数度にわたって繰り返すことで赤いあざを定着させる。


== '''デザイン''' ==
== '''デザイン''' ==

Latest revision as of 21:03, 14 June 2021

北方サーガルの伝統的な赤い刺青の例

赤い刺青Red Tattoos)とは北部の伝統様式の一つ。通俗的に「レインの刻印」、伝統的に「狼の刻印」と呼ばる。

工程

顔や身体にタリクシアン系植物である「火吹き草」を使って赤い刺青を入れる。これは実際に火を噴くわけではないが、幹を切断すると滲み出る強い酸のような液体(タリクシアンのインク体の一種)を毛皮の上から押しつけると皮膚は爛れ、赤いあざが刺青のように残る。その痛みはまさに焼け付くように激しく、数ヶ月から長いと数年は痛み続けると言われる。伝統的な地域ではそれを数度にわたって繰り返すことで赤いあざを定着させる。

デザイン

この刻印は概ね単純な意匠を示すが、これはアグドナ族が非常に珍しかった北部の地で小さな工作を苦手とするサーガル族自身の手で行うしかなかったことが主な理由である。

伝統と現代化

赤い刺青にまつわる歴史には大きく分けて3つの時代がある。

 

  • 1:北部統一以前、森に住む勇士クランの戦士達が入れていたもの

この刻印の起源は北部勇士クランの信仰に基づく「狼の刻印」の風習である。タリクシアンの狼が、絡み合い狂い踊る赤い木々を薙ぎ払い森に光をもたらすように、エルタス人の証である赤い血を流しながらも、苦しみと惑いを切り抜けていくという意味を持つ。厳しい環境を生き延びた戦士の成人儀礼として持ちいられていた。

 

  • 2:シーグ王国時代におけるレイン軍兵士のシンボル

レイン・シルヴェスが勇士クランであったかどうかは定かでないが、狼のジンと行動を共にしていた彼女の名が歴史に登場した頃すでに伝統的な刻印を目の下に備えていたことが知られている。後にレインがシーグを統一する頃には「狼の刻印」は金色の目と共に彼女のシンボルとして非常に有名で、レインを慕い敬う多くの戦士がこの刻印を自身に刻むこととなった。

 

  • 3:近代シーグのレイン信仰の象徴

レインがシーグを去った後も彼女への信仰は、伝統的な狼や森に対する信仰をベースに北部全体の信仰を変化させた上で、北方の地に根強く残り続けている。火吹き草の苦痛が余りに大きいため、後に南部から流入してくるアグドナのタトゥ技術で代用することが増えていったのだがそれが兵士だけでなく民間人にもこの刻印が浸透する理由となり、現在では様々な職業の人がレイン将軍への崇敬を示すためにこの刺青を用いている。また他文化圏に同様の刺青を真似るものもいるが、多くはシーグ独自の信仰に基づいたものではなくファッションにとどまる。

その他のタトゥ文化について

一般的な染髪や刺青はあらゆる地域に存在している。特に東部南部にはアグドナサーガル用のタトゥ文化が多くある。デザインも複雑なものが多く、文字や紋様、動植物などその図柄は様々。サーガルは人生にまつわる物語を表すもの、アグドナは自分の職業に関する象徴が多いようだ。刺青師の他に、染髪や、アグドナ属の角や蹄への彫刻、歯の治療などを行う者は同じカテゴリの職業として扱われる。

また、洗髪に使われる不透明度の高いタリクシアンの顔料インクはエルタスの毛髪によく接着し、ブリーチを必要とせず色を変えることができる。


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